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enjoy!オタクライフ!

ひきこもり気味な筆者が就活体験記をあげたり、好きなアニメについて語ったり、企業の財務分析をしたりするブログです

財務で会社を読む 任天堂その1:貸借対照表編  任天堂はどんな企業なのか?一緒に分析してみよう!

財務分析

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財務分析」という言葉をご存知でしょうか?

学生時代に通信簿があったように、会社にも同じようなものがあります。

それが「財務諸表」です。

 

財務諸表を分析することを財務分析といいます。

 

財務分析をすることで企業についてより詳しく知ることができます。

(説明会では分からないこともチラホラ)

 

今回は任天堂の財務分析を行っていきたいと思います。

 

この記事では就活生を対象としていますので、お役に立てれば幸いです。

任天堂が好きな人も良かったら見ていってくださいね。

赤字のキーワードは今後もよく出てくるので覚えておくと便利ですよ。

貸借対照表とは

 財務諸表は大きく分けて3つの要素で構成されています。

 「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュ・フロー計算書」です。

 

 今回は貸借対照表に焦点を当てて分析をします。

 

 貸借対照表とは、一定時点(通常は決算日)の「資産」「負債」「純資産」の状態を表示した計算表です。

 

 意味をカンタンに定義すると

 資産…将来、企業にキャッシュ(現金)をもたらす経済的価値

 負債…将来、企業がキャッシュ(現金)を支払う義務

 純資産…資産と負債の差額

 です

 

 グダグダ御託を並べるよりも、まずは任天堂貸借対照表を見てみましょうか!

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任天堂ホームページ「株主・投資家向け情報」より引用

 

 何だか難しそうな言葉がズラリ…。

 簿記を勉強すると何となく意味が分かるのですが

 今回は必要な部分だけピックアップしていきますよ!

自己資本比率とは

 会社が利益を生み出すと、貸借対照表上では、利益剰余金として溜まっていきます。(上の画像の純資産の部、株主資本の上から3つめ)

 

 利益剰余金が増えると、純資産の額が増えますよね。

 自己資本比率は、資産のうち、どれくらいが負債及び純資産で構成されているかを判断するのに役に立つ指標です。

 

 自己資本比率の算出方法は

 

 純資産(自己資本)÷「負債+純資産」(資産合計)×100

 

 自己資本比率が高ければ高いほど、その企業は安全で倒産しにくいといえます。

 

 では、早速2016年3月31日時点での任天堂自己資本比率を計算してみましょう。

 

 純資産は純資産合計-新株予約権-非支配株主持分(ややこしいので、金額が僅少であれば純資産合計を使うのもアリ)で計算されるので、

 

 1,160,901 - 0 - 124=1,160,777

 

 これを1,296,902(負債+純資産)で割るので

 

 1,160,777÷1,296,902 ×100 = 89.5%(小数点第2位以下切り捨て)

 

 任天堂自己資本比率89.5%です。

 

 みなさんはこの数字を見てどう感じますか?

 私は目ン玉飛び出てます(笑)

 

 一般に自己資本比率40%~69%は優秀企業。

 70%以上は理想企業とされています。

 嘘だと思うなら

 EDINETで企業を調べてみて自己資本比率出してみてください。

 自己資本比率がこれほど高い企業はほとんど無いです。

 

 自己資本比率には過去の利益の積み重ね、過去の収益力が凝縮されています。

 

 89.5%という数字から、任天堂は「倒産しにくい会社である」ということと「きちんと利益を上げ積み重ねることができている会社」であることが分かります。

 

 任天堂の歴史が気になった人は↓の書籍を読むとまるわかりです。とても面白いので任天堂が好きな人はぜひ読んでほしいですね。

任天堂 “驚き”を生む方程式

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  書籍、Kindle版どちらもあります。

  

固定比率とは

 企業は利益を上げることを最大の目的としていますが、他方で安全性も常に考慮して経営されています。資金不足になってしまうと、会社は倒産してしまうからです。設備投資などの固定資産の取得が長期安全的な資金源によってまかなえていれば、一時的な資金不足で倒産の危機に陥ることはありません。

 

 建物、機械設備、土地、投資有価証券などの固定資産は返済を必要としない自己資本でまかなえているのが望ましいという考えのもとに企業を分析する指標が固定比率です。

 

 固定比率の算出方法は

 固定資産÷純資産×100

 

 任天堂の固定資産の額は275,766(資産合計の一つ上の欄)

 純資産の額は自己資本比率で使った1,160,777です。

 

 275,766÷1,160,777×100 =23.4%(小数点第2位以下切り捨て)

 

 任天堂の固定比率は23.4%です。

 

 固定資産をすべて純資産(自己資本)でまかなえていると、固定比率は100%以下になります。よって、固定比率は100%以下が望ましいとされています。

 

 23.4%という数字は極めて優秀な数字です。

 固定比率がこの水準の企業もそれほど多くありません。

 

 固定比率23.4%という数字から任天堂「固定資産をすべて自己資本でまかなえている」ことが分かります。

 

 固定長期適合率という指標もあるのですが、今回は行いません。

 

流動比率とは

 流動比率は1年以内に弁済しなければならない負債、例えば支払手形、買掛金、短期借入金のような流動負債が、1年以内に現金化されると考えられる資産、例えば現金預金などの当座資産(現金預金、受取手形売掛金、一時所有の有価証券のこと)や商品・製品・原材料のような棚卸資産その他の流動資産に十分裏付けられているかどうかを表しています。

 

 カンタンに言うと、一年以内に返さないといけないものをきちんと返す力を表す指標が流動比率です。

 

 流動比率の算出方法は

 流動資産÷流動負債×100

 

 流動資産の額が1,021,135流動資産合計の欄)

 流動負債の額が98,437(流動負債合計の欄)

 

 よって、1,021,135÷98,437×100=1037.3%(小数点第2位以下切り捨て)

 

 2016年3月31日時点での流動比率約1037%であることが分かりました。

 

 流動比率は200%以上あることが望ましいとされています。流動資産といってもすぐに現金化しにくい資産もあるので、ゆとりがあるのが望ましいと考えているのです。関係ないですが、人憂人はゆとり世代です(笑)

 

 データの収集できる日本の上場企業3,778社のうち1,214社、32.1%の企業で200%以上という水準をクリアしていますが、7割近くの企業ではこれを達成できていません。(『会社四季報』2014年より集計)

 

 このことを踏まえると、この1037%という数字の恐ろしさが実感できるのではないでしょうか。とんでもない数字ですね…。

 

  流動比率1037%という数字から任天堂「流動負債の弁済能力がかなり大きい」ことが分かります。

 

当座比率とは

  流動比率をより厳しくしたものが当座比率です。流動比率では流動資産の数字を使いましたが、棚卸資産のようにすぐに現金化しにくいものも含まれています。そういったものを除外した当座資産(現金預金、受取手形売掛金、一時所有の有価証券)の数字を使って計算するため、%は小さくなります。

 

 当座比率は100%以上あるのが望ましいとされています。

 

 当座比率の算出方法は

 当座資産÷流動負債×100

 

 当座資産の額が 570448(現金預金)+38,731(受取手形及び売掛金)+338,892

 =948,071

 流動負債の額が98,437

 

 948,071÷98,437×100=963.1%(小数点第2位以下切り捨て)

 

 任天堂当座比率約963%です。

 

 流動比率とそれほど数字が変わらないのが財務の安定性の高さを物語っていますね。

 

貸借対照表から分かること

 ・自己資本比率 89.5%

 ・固定比率   23.4%

 ・流動比率   1037.3%

 ・当座比率   963.1%

 

 これらの数字を計算することで会社の財務安全性が見えてきます。

 貸借対照表を見ると任天堂が財務的に素晴らしい会社であることが伺えます。

 しかし、損益計算書とキャッシュ・フロー計算書もしっかり分析しないと

 真の姿は見えてきません。

 

 自分の就職したい会社が現在どのような状況にあるのか知りたい時

 財務面からアプローチするのに財務分析はもってこいです。

 

 貸借対照表の右側(負債・純資産の部)はどうやってお金を集めているか

       左側(資産の部)はどのようにお金を使っているか

 を表しているので、ひとつひとつ数字を見ていくのも結構面白いです。

 

 

 次は損益計算書を使って、分析してみましょう↓